このアニメはどの層に向けられたアニメなのでしょうか。
以下否定的な内容が多いので、純粋にアニメを楽しんでいる方は見ないほうが良いでしょう。
終末のイゼッタは史実と同じ世界地図、ほぼ同じ歴史展開をなぞっているアニメだと言い切れるでしょう。ゲルマニアやエイルシュタットなどと言い換えてはいるものの、明らかに史実を意識していることは間違いありません。
事実史実と同じ対戦車砲や戦闘機、戦車を用いて戦争していますし(スツーカという単語が実際に出てきましたね)、戦闘描写はかなりリアル。しっかり資料を用意した上でアニメを作っているなと感じます。であるにもかかわらず、イゼッタが登場するとあまりに展開がお粗末すぎます。
3話ではエイルシュタット側の1兵士にスポットライトを当てていますし、兵士は次々と簡単に死んでいきます。機関銃を撃つ時は二人一組を徹底していたりと非常にリアル寄りな描写が成されています。兵士たちにもそれぞれ家族がいて守りたいもののために仕方なく戦っている。そういう空気をアニメから感じ取ることができます。戦記アニメとしてよく描けているなと3話序盤では感心していました。
しかしです。イゼッタが出てきてからは見ていてため息しか出てきませんでした。
白き魔女『ヴァイスエクセ』が兵隊相手に無双する。その脚本自体は良いでしょう。ですが、あまりにゲルマニア兵をコケにしすぎています。
ゲルマニア兵にだってエイルシュタット兵と同様に家族がおり、守りたいものがあったりするはずです。どうやら皇帝は暴君のようですから、仕方なく戦争に行っている兵士も多数いるに違いありません。別に戦闘狂の集団というわけではないでしょう。
そんなエイルシュタット兵と同じ一人の人間である彼らをイゼッタはあざ笑うかのように殺していきます。
たとえば戦車の覗き窓にイゼッタのお尻が映るシーン。あれは本当に酷いなと思いました。
シリアスの中に萌えや笑いを取り入れたいのでしょうが、あんなよくわからん謎の女に殺されるゲルマニア兵の身にもなってみろと言いたいです。
戦闘後に萌えシーンを入れるなら何の文句もありませんが、真面目な戦闘中にエロは……。
真面目に戦った上で大活躍!というのであれば一切文句ありませんが、演出がコミカルすぎです。
もっとも、そういったお手軽無双を好むアニメ視聴者が多いのも事実でしょう。よく理解できます。しかしそういった層は緻密な軍事描写など一切求めてはいないのではないでしょうか。
戦場のヴァルキリアのような欧州っぽい適当な仮想世界でやれば良いと思います。現実の世界地図を使い、現実の国を使い、現実の兵器を使っているのであれば、それ相応のリアリティを視聴者は求めるものなのではないでしょうか。
「ガルパンが当たったし軍事モノ&萌えっていけるんじゃね?」という安易な考えのもとに作られたアニメなんだろうなぁ。と3話を見て思ってしまいました。確実に存在するであろう軍事に詳しいスタッフはイゼッタ無双に満足してるのかなぁとどうしても考えてしまいますね。
……ネットの評判を見てもイゼッタが無双して爽快!的な意見が多いのが本当に辛い……。
コメント
それはあんたの感じ方。斜めに物を見るねぇ。笑
素直に楽しめないの?
イゼッタが無双して愉快痛快!と考えられればそれが一番なんですけどね……ただゲルマニア側に視点を移して考えちゃうと……ですね。これだけのことができるのであれば単騎でゲルマニア皇帝の暗殺でもしてくれば?と思っちゃいます。
イゼッタだって村の人達を
ゲルマニア兵に殺されてるんだから、お互い様だろ。
旭日の艦隊や紺碧の艦隊と
比べたら遥かにマシだわ。
ゲルマニア皇帝の暗殺?
どんだけ距離あると思ってん
だよ。アルプス越えるだけで
かなり力使うんだぞ?
しかもあの少佐がイゼッタを
研究してたし、
ゲルマニア側には対魔女兵器
とか魔力無効兵器とか開発
してるかもしれないじゃん。
もうちょい考えられないのかね?
それに皇帝を殺したら戦争が
終わると本気で思うならお前は
本物の馬鹿だな。
ヒトラーは「我が闘争」で
「私がやらなくとも、誰かが
必ずやっていただろう」と
書いている。GATEでも語られて
いるけど、皇帝や独裁者を殺した
としてもそれらに感化された
他の幹部達が直ぐに後を継ぐ。
逆にさらなる残虐な報復に出る
ことすらあるんだぞ?
大日本帝国だって、協調外交の
高橋是清内閣以降も戦争状態は
続いてたんだし。
日本側に置き換えても無理。
東条英機や近衛文麿を殺しても、
板垣征四郎や小磯國昭等が
後を継ぎ、日中戦争は終わらない
だろ?
ベルクマン「それに、万能の力があるなら、わざわざ力を誇示するような真似をせず、今すぐノイエベルリンへ来て皇帝陛下を殺せばいい。それでこの戦争にはとりあえずのカタは付く。」
作中きっての頭脳派キャラが殺せばいいって言ってるんだから本物の馬鹿はあなたですねw
皇帝殺されて大規模な侵略戦争が維持できるわけないでしょ
イゼッタだって村の人達を
ゲルマニア兵に殺されてるんだから、別に次々殺してもなんとも
思わん。それに戦車の兵達は
まだ生きてる人かなりいただろ?
最後に捕虜になってたし。
旭日の艦隊や紺碧の艦隊を
見てみな?もっとひどいチート
だから。
自分的には確かに
3話のチート展開
ご都合主義はないと思いました
特にスツーカのランスの展開はひどかったです
ジパングのミサイル的な感じならまだしも
ランスですからね・・・
言いたいことはわかりますがこの時期のゲルマニア(ドイツ)でそういう描写をするのは難しいかと。電撃戦で周辺国を軒並みなぎ払ってイケイケモードですからね。ただ1944年あたりまで続けばそういう描写も出てくるかと思います。東プロイセンの戦いなんかは一人でも多くの国民を西へ逃がすための戦いだったわけですし。
帝都のノイエベルリンでは魔法が使えないのでそれはできませんね。
そもそもエイルシュタットは国の存亡をかけた防衛戦争を展開しているのであって
ゲルマニアは単に侵略戦争をしているだけでしょう
真面目な戦闘中にエロとか言う前に
ストライクウィッチーズの戦闘を見ようか?あれこそエロだよ。
気持ちは分かりますよ。 映画にしろアニメにしろドイツの扱いは酷いですよね…
私も最初は期待して見ていました。
しかし4話以降はただゲルマニア軍が壊滅するだけ…
駆け引きや軍隊同士の戦いなんて一切ないという内容の薄さ…
おまけに正義と悪がはっきり分かれているかのような幼稚な描写…
史実を混ぜる意味は一切ありませんね。
ドイツ人に失礼です。
こんなストーリー性のないアニメを作った人の気持ちが分かりません。
私でもこれより良いストーリー考える自信ありますよ?
軍事考察を担当した人が不憫でなりません。
まあ、『幼女戦記』が出てくれたので個人的には「『イゼッタ』ザマァ見ろww」って感じです。
バランスが悪すぎましたね
「幼女戦記」では魔法も万能ではなく近代兵器と拮抗している
でもイゼッタでは魔法が万能すぎて近代兵器も単なる石ころと一緒
作画が良かっただけに残念でした