2017/02/02スマートフォン向けに配信されるファイアーエムブレムシリーズ最新作アプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』に対する期待と不安を記しておきたいと思います。
私はファイアーエムブレムシリーズがゲームの中で一番好きで、特にシリーズ生みの親である加賀昭三氏が携わっていた時代のものが好きです。
(GBA以降からのファンに嫌われる層ってやつですね……)
なのでそういった視点からの意見となることを予め断っておきます。
Contents
『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の期待できる点
コンパクトながらも本家と同じSRPGである
スマートフォン向けに調整された8*6マスという非常に狭いマップ内での戦いとなるものの、奇抜なジャンルに走らずしっかりとSRPGとしてリリースする点にまず安心しました。
任天堂のスマホゲームですと既に『ポケモンコアマスター』がありますが、あれは元来のポケモンとは一切関係のないジャンルであり現に爆死しています。
マップが狭いことに対する不安を抱いている人は多いと思いますが、私はその点に関してはさほど心配はないかな、と考えています。
というのもいくら狭くても『てごわいシミュレーション』に仕上げることは容易であるからです。
本家FEのマップはシリーズにもよりますが、20*20前後のものが多いです。
なのでヒーローズはおよそ1/3サイズとなります。
もちろんその分移動力は低減されているでしょうし、これまでの作品よりも更に1マス1マスの価値が大きくなるでしょう。
スマホで必死にスワイプしながらプレイするのは厳しいと思いますし、この点は叩くものではなく英断かなぁ、と思っています。
もっとも事前情報から察せることはかなり少ないので、実際プレイしてみないと何とも言えないのですが……。期待はしています。
▲歩兵の移動力が2、騎兵の移動力が3といったところ?
1マスの価値が大きいぶん遠距離攻撃が強力に思える。
無難に万人受けしそうなイラスト
これについては本当に賛否両論でしょうが、個人的には無難で悪くないな、と思いました。
硬派なシミュレーションを気取っておきながらイラストは軟派で萌え系、というのがファイアーエムブレムだと思います。昨今のソシャゲユーザーには問題なく受け入れられるのではないでしょうか。
絵師が統一されていないという点はどうしても気になってしまいますが、キャラクター間にそこまで違和感を覚えるものではないでしょう。
コザキユースケ氏のイラストはFEにミスマッチだと個人的には思っているので、彼の独占ではなかったのが個人的には嬉しいですね。
一つだけうーんと感じたのは、艦これのような服が破れるシステムでしょうか。あれをやられると戦争なのかお遊戯会なのかわからなくなるので、硬派な戦記物として世に産み出されたFEには搭載してほしくなかったのですが……もはや硬派さの欠片もないシリーズになってるし、妥当なシステムなのかなぁ。
年齢・国・性別を超えた幅広いプレイヤー層
ソーシャルゲームというと主力のプレイヤー年齢層は10代後半~20代、といったところでしょう。
初代ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣の発売日は1990年4月20日。今から25年以上も前です。となると初代から遊んでいるプレイヤーはゆうに30を超えている計算になります。
最近Fate/Goはやたらと勢いがあるなぁと感じているのですが、
あれは月姫やFate/stay nightを遊んでいた、普段ソーシャルゲームをやらない人間を取り込むことができたおかげだという意見をよく目にします。
これはファイアーエムブレムにも同じことが言えるでしょう。
『ソシャゲのことバカにしてたけどファイアーエムブレムが出るならやってみるかぁ……』
といった層もそれなりにいるんじゃないかなぁと思います。
可愛いキャラはもちろんイケメンキャラが多いのもFEの魅力の一つなので、女性ファンが多いという点もソシャゲとしては珍しいのではないかなと思います。
また、ファイアーエムブレムシリーズは海外でも人気のある作品です。
日本発のソーシャルゲームが海外でヒットした事例は私の知る限り無いのですが、このゲームは海外ユーザーにも受け入れられる可能性があると思います。
実際ファイアーエムブレムダイレクトは海外向けにも放送されましたし、任天堂も海外を大きく意識していると思います。
『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の不安な点
ガチャガチャ重課金
ファイアーエムブレムダイレクトから察する限り、量産型ガチャガチャゲーとしか思えないキャラクター召喚システムなのはほぼ確定でしょう。
一気に課金すればするほど少ない課金石でガチャを回せる、という解説には不安を覚えました。
昨今の人気キャラ重視ソシャゲですと、グラブルの9万円でSSR確定や、Fate/Goの☆5サーヴァント召喚率1%など、えげつない課金額を要求するゲームが主流です。
故・岩田社長は『ガチャガチャゲームは顧客との関係性が長続きするとは思えないからやらない』と断言していましたが、今の任天堂が彼の方針を受け継いでいるとは到底思えません。
なのでファイアーエムブレムヒーローズをやり込もうと思った場合、それなりのお金がなければ話にならない、といった可能性も大いにあります。
ファイアーエムブレムダイレクトを見る限りスタミナの表記も見受けられるので、闘技場でランキング上位を目指す場合はそこに対する課金もおそらくは必須でしょう。
ソシャゲ版はファイアーエムブレム Echoes、ファイアーエムブレム無双といったシリーズ他作品への誘導も兼ねているゲームでしょうから、ある程度万人受けする作りにはなっていると思いますけどね。
▲重課金の臭いがぷんぷんする図。
シーズン毎にボーナスキャラをガチャで引かないといけない……?
GBA以降、特に覚醒以降のキャラクターを重視しすぎている
もはやこれは主力のユーザー層や売上を考慮したら仕方がないのかもしれませんが、確認できるスクリーンショットに写っているキャラの8割以上がGBA以降のキャラクターです。
リメイクされた暗黒竜紋章はマルスやシーダ、ナバールやチキなどが確認できますが、聖戦やトラキアにおいてはシグルドやセリス、リーフなどが影も形も見えません。
(見落としていたらすみません)
外伝のリメイクが発表されましたし、おそらく聖戦もいつかはリメイクされるのだと思います。その頃に重点的に投入される、という考え方もありますが……初期環境で冷遇されているのは聖戦の系譜ファンとしては悲しいですね。
トラキアなんかはリメイクもされないし、投入キャラも極小なんだろうなぁ……。
スマホゲーでSRPGというジャンルは既に開拓されている
コンシューマーゲームにおけるSRPGの先駆者は間違いなくファイアーエムブレムでしょう。
しかしスマホゲーというジャンルに限定すると、既にファントムオブキルや、他が為のアルケミストなど、既に一定の人気・顧客を獲得しているゲームが存在しています。
ジャンルが同じである以上はプレイヤーを奪い合う形となるでしょう。
その際に『ファイアーエムブレムは前述したゲームと比べて高い完成度を誇れるのか?』
という点にはやはり不安を覚えてしまいます。
このゲームは流行る、と思う
お手軽なFE×スマホゲー、完全に贔屓の入ったファン視点からの意見になってしまいますが、流行ると思います。
キャラクター・イラストが可愛いゲームを大手が出せばヒットする、というのがスマホゲームの鉄則なわけですが、このファイアーエムブレムヒーローズはまさしくその王道を行く作品と言えるでしょう。
難易度が高い、硬派だというイメージから脱却した覚醒やifは実際に売れていますし、それらを更に万人向けに仕上げたであろうヒーローズは『とりあえず触ってみよう』という人で溢れかえると思います。
これが成功したらそのうち出るであろうコンシューマー機用の新作は覚醒ifよりも更にお手軽ゲームになってしまうでしょうが、もはや硬派な路線で出しても売れると思えませんし、仕方が無いことだと思います。シリーズファンが増えて新作がバンバン出てくれれば素直に嬉しいです。
そんなわけで、リリース初日に☆5チキを引くまで冬眠しますね。みなさんさようなら。
コメント
グラブルで9万=SSR確定はだいぶ語弊がありますね。
もうちょっと調べてから記事を書いた方がよろしいかと思います。
グラブルは銀天入手までプレイしていました。
確かにサプチケやスタレジェを活用すれば確定でSSRをゲットできますが、リミテッドキャラなどの一部限定キャラを確実に手に入れたい場合は9万円必要なのでこういう記述としています。